フィロソフィー:一番大切にしたいこと
「世界中の生きとし生けるものが幸せな世界」をみんなで創造的にデザインしたい
ビジョン:描いている未来
「世界中の生きとし生けるものが幸せな世界」のデザイン方法論が広まり、世界中に「使えば使うほど幸せになる〇〇」(Well-Being-Centered-Design)が行き渡ることによって、「世界中の生きとし生けるものが幸せな世界」が実現された未来
ミッション:やるべきこと
上述のフィロソフィーとビジョンを実現するために、幸福学(Well-Being Study)やイノベーションに関する学術的知見に基づき、以下の2点を高めるコミュニティー運営を行います
各人のウェルビーイングにフォーカスすることによって、ウェルビーイングについての理解・実践とウェルビーイング向上、やりたいことの明確化、コミュニティーの醸成を行います
あらゆるものづくり(製品開発)・ことづくり(サービス開発)・コミュニティーづくり(地域活性化)・人づくり(教育)にウェルビーイングを埋め込むための方法論を会員に伝えるとともに、コミュニティーとして実践・発展させていきます
メソドロジー:具体的な方法論
すべてのものごとにウェルビーイングを。
あらゆるものづくり(製品開発)・ことづくり(サービス開発)・コミュニティーづくり(地域活性化)・人づくり(教育)に、仕組みとしてウェルビーイングを埋め込むための方法論を確立するとともに、それに基づき実際にあらゆるものごとにウェルビーイングが埋め込まれた世界を実現したい。
そのためには。
人に何らかの行動を起こさせるには4つの方法があると言われます。「飴」と「鞭」と「倫理」と「仕組み」です。
- アメ:「〇〇するといいことがあるよ」とインセンティブを与えるやり方(Merit)
- ムチ:「〇〇しないと悪いことがあるよ」と罰を与えるやり方(Demerit)
- 志と倫理:理想を目指す使命感・情熱や、「〇〇すべきである」という倫理・道徳の教育・醸成(Aspirational Ethics)
- 仕組み:人々が無意識のうちに〇〇してしまうような仕組みを作ること(Structure Design of Service/Products)。行動経済学でいうところのnudge(ナッジ、人々がより良い選択を自発的に取れるように手助けする政策手法)もこの一例といえるでしょう。
本研究会は、3つ目の「志と倫理」および4つ目の「仕組み」の研究会です。人々が夢と志と地球善に目覚めるとともに、「人々が思わず幸せ(ウェルビーイング)になっていく」ような製品・サービス・コミュニティーのデザインを実現していくことを目指しています。
つまり、人の心の成長・発達と、ウェルビーイングデザインの実践が、二重らせんのように同時に進んでいくことを目指します。すなわち、設計する人自身の「will やりたいこと」「can できること」「must 社会が必要とすること」「model ビジネスモデル」の4つに基づき、それぞれの会員が心からやりたいことを徹底的に掘り下げることを、活動の一つの柱とします。同時に、ウェルビーイング・イノベーションのための様々な手法の学びとウェルビーイングデザインの社会実装を実践します。
会期
9月から8月までを年度として活動します。2021年9月発足予定です。
費用
年会費は12,000円です。極めて安価である理由は、講師陣が本活動をウェルビーイングデザインの共同研究の一環として実施することに合意し、ウェルビーイングデザイン概念の普及と発展のためにプロボノとして無報酬で活動しているからです。会費はすべて、会の運営と発展のための経費として用います。
到達目標
すべての会員がウェルビーイングデザイン及び主観的ウェルビーイングの諸理論について体系的に学ぶことによって、よりよい社会のためのウェルビーイングデザインを行えるようになるとともに、自分自身の主観的ウェルビーイングが向上することを到達目標とします。会員の一部が、実際にウェルビーイングデザインによる製品・サービスを社会実装するところまで到達することや、今後会員が自律的にウェルビーイングデザインを実践していくことを期待しています。すなわち、この研究会はウェルビーイングデザインの導入的役割を担う会と位置づけています。
日程と内容
会員は、以下の①と②を中心とするプログラムに参加することによって、学びを深めるとともに、創造的な活動の実践を行います。
①全6回開催されるワークショップへの参加による幸せ中心デザイン(well-being-centered design: WCD)に関する学習と実践
②期間中定期的に少人数のグループに分かれて行われる自発的な対話の活動
いずれの活動も当面はオンラインで行いますが、リアルとのハイブリッドも検討する予定です。
①ワークショップの活動次の日時にオンラインワークショップを実施する予定です。
第0回公開ワークショップ 2021年8月8(日) 9:00-12:00am
Design the Well-being 「ウェルビーイング(幸せ)をデザインする11のD」
以下の各回の内容紹介とショーケースのための一般公開無料ワークショップです。以下のfacebookイベントページよりお申し込みください。
https://www.facebook.com/events/528855701638418
第1期 2021年9月-2022年8月 奇数月の第2日曜日(11月のみ第1日曜)
第1回: 2021年9月12日(日) 9:00-12:00am
Discovery 自分の夢と志を発見するワーク
自分の夢と志を探し出し、その夢が主観的ウェルビーイング(SWB)の諸理論とどのように結びついているのか体験し、理解する。SWBの諸理論についても学ぶ。
第2回:2021年11月7日(日) 9:00-12:00am
Dream 自分の夢と志をロジカルに社会善・地球善と結び付けて意義づけるワーク
自分の夢がどのようにSDGsなどの社会善・地球善とロジカルに関連するのか、クリティカルシンキングやバリューグラフを使い体験し、理解する。これらの諸理論についても学ぶ。
第3回:2022年1月9日(日) 9:00-12:00am
Define & Dialogue 自分の夢と志を大きな「問い」として立てるワーク
自分の夢と志が高いSWBの実現のために、どのようなbig questionにreframe/refineできるのか、システム思考の諸ツールを使い体験するとともに、対話を通じて理解する。システム思考、問いのデザイン及び対話の諸理論についても学ぶ。
第4回:2022年3月13日(日) 9:00-12:00am
Design & Development 自分の夢と志を幸せデザインに落とし込むワーク
幸せ中心デザイン(well-being-centered design: WCD)のコンセプトについて論文講読等により学ぶ。そして、自分の夢がいかにして社会の大きな問いとなり、自己変容及び自己実現を通じて自分自身を成長させるとともに、人々を幸せにするものごとにどうデザインできるのか、クリエーティブ思考、デザイン思考及びスぺキュラティブデザインの諸ツールを使い体験し、理解する。クリエーティブ思考、デザイン思考、スぺキュラティブデザイン、ポジティブコンピューティング及び成人発達理論の諸理論についても学ぶ。
第5回:2022年5月8日(日) 9:00-12:00am
Data-gathering & Destiny ウェルビーイングデザインを共感・検証するワーク
エスノグラフィ及びデータ収集を実施し、作成したウェルビーイングデザインを共感のためのプロトタイピングにより、形にしながら何度も試行錯誤する方法を体験し、理解する。併せてデータの集め方、フィールドワーク、即興、プロトタイピングの諸理論についても学ぶ。
第6回:2022年7月10日(日) 9:00-12:00am
Departure & Documentation ウェルビーイングデザインを世に出すワーク
前5回のワークのプロセスを通じてデザインした、人々を幸せにするものごとのデザインをプレゼンし、お互いにその長所や世への出し方をアドパイスし合う。併せてコーチングとソーシャルマーケティングの諸理論についても学ぶ。さらに、形になった幸せデザインを集め、事例集として公表していくことで、世に幸せデザインがあふれることを目指す。
ワークショップの各回前に、各回の理論編に関する動画を配信します。オンデマンドでそれぞれのワークショップに関する座学部分の予習をすることができ、効果的なワークショップでの体験が期待できます。またワークショップ自体も録画され、オンデマンドで会員があとで振り返り学習できます。
②Durable Dialogue ウェルビーイングデザインツールキット(仮称)による対話
期間を通じて、少人数のグループに分かれ、ウェルビーイングデザインツールキット(仮称)を用いた定期的な対話を行う予定です。多様なメンバーとの対話に基づき、会員が深く相互理解するコミュニティーを構築することを目指しています。また、対話を通じて、会員自身の主観的ウェルビーイングが高まるとともに、各自の学びと創造的デザインが醸成されていくことを企図しています。
会員募集
第1期募集締め切り 2021年8月31日次の3ステップで完了します
- メール認証:このリンクから会員システム登録用メール認証を行ってください
- ドメイン指定受信を設定されている方は「no-reply@miitus.jp」からのメールを受信可能に設定してください
- この認証用メールの有効期限は24時間以内ですのでご注意ください
- 本登録:ウェルビーイングデザイン研究会事務局 <no-reply@miitus.jp> から送られてきた【ウェルビーイングデザイン研究会】入会申請確認メール 内のリンクをクリックして本登録を行ってください。その後1週間以内に、会員向けFacebookコミュニティへのご案内をお送りします。
- 年会費のお支払い:ただいま支払いシステムの準備中で、準備が整い次第、上記手続きが完了した会員にお知らせします。今のところ2021年8月上旬に準備が整う見込みです。
- メール認証:このリンクから会員システム登録用メール認証を行ってください
組織
すべての会員が同等な機会を持つフラットな組織として運営を行います。すべての人がその個性を尊重され自律的に「幸せな〇〇のデザイン」を目指すことを念頭に組織運営を行います。
運営母体
みんなが幸せな世界を構築することを目的に設立された非営利団体である一般社団法人ウェルビーイングデザイン(代表理事:前野隆司)の活動の一つとして運営されています。一般社団法人ウェルビーイングデザインでは、本研究会のほかに、オンラインサロンウェルビーイング大学、はたらく幸せ研究会、ウェルビーイングダイアログカードコミュニティー、幸福度診断ウェルビーイングサークル、ウェルビーイングに関するブログなど、世界中の人々のウェルビーイング向上に資する活動をおこなっています。
お問い合わせ先
ご不明な点やご意見などがありましたらWellbeing.Design.Laboratoryアットgmail.com までご連絡ください(アットを@に変えてお問い合わせください)。
講師陣
司会&講師
前野隆司
Takashi Maeno
慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科(慶應SDM)教授兼ウェルビーイングリサーチセンター長
1984年東京工業大学卒業、1986年同大学修士課程修了。キヤノン株式会社、カリフォルニア大学バークレー校訪問研究員、ハーバード大学訪問教授等を経て現在慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授。慶應義塾大学ウェルビーイングリサーチセンター長兼務。博士(工学)。著書に、『幸せな職場の経営学』(2019年)、『幸福学×経営学』(2018年)、『幸せのメカニズム』(2014年)、『脳はなぜ「心」を作ったのか』(筑摩書房,2004年)など多数。日本機械学会賞(論文)(1999年)、日本ロボット学会論文賞(2003年)、日本バーチャルリアリティー学会論文賞(2007年)、日本創造学会論文章(2013, 14, 17, 18年)などを受賞。専門は、システムデザイン・マネジメント学、幸福学、イノベーション教育など。保井俊之
Toshiyuki Yasui
叡啓大学ソーシャルシステムデザイン学部学部長・教授 兼 慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科(慶應SDM)特別招聘教授
1985年東京大学卒業。財務省及び金融庁の主要ポストを経て、政府系地域活性化ファンドREVIC常務、中南米向け国際金融機関IDBの日本他5か国代表理事を歴任。政策研究大学院大学及び中央大学で客員教授。慶應SDMで開学以来教壇に立つ。博士(学術)。米国PMI認定PMP。2021年より日本初のソーシャルシステムデザイン学部を擁する広島県立叡啓大学の初代学部長。著書に『保険金不払い問題と日本の保険行政』『「日本」」の売り方』『ふるさと納税の理論と実践』(共著)『無意識と「対話」する方法』(共著)など多数。地域活性学会理事、日本創造学会評議員。日本コンペティティブ・インテリジェンス学会論文賞(2010, 11年)、日本創造学会論文賞(2012, 13年)。専門は、社会システムデザイン、社会イノベーション、幸福学、金融、公共政策、対話理論及び地域活性化など。講師
坂倉 杏介
Kyosuke Sakakura
東京都市大学都市生活学部准教授、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特任准教授
1972年生まれ。東京都世田谷区出身。慶應義塾大学大学院博士後期課程単位取得退学。博士(政策・メディア)。専門はコミュニティマネジメント。三田の家LLP代表、NPO 法人エイブルアートジャパン理事ほか。多様な主体の相互作用によってつながりと活動が生まれる「協働プラットフォーム」という視点から、地域や組織のコミュニティ形成手法を実践的に研究。芝の家やご近所イノベーション学校(港区)、おやまちプロジェクト(世田谷区)をはじめ、多様な人々がそれぞれの持ち味を発揮したローカルプロジェクトを全国各地で実践している。現在、ウェルビーイングな地域を実現するリビングラボ・プロジェクトを大学の地元・世田谷区尾山台にて進行中。共著に『わたしたちのウェルビーイングをつくりあうために その思想、実践、技術』(BNN出版)、『コミュニティマネジメント つながりを生み出す場、プロセス、組織』(中央経済社・近刊)など。芝 哲也
Tetsuya Shiba
武蔵野大学アントレプレナーシップ研究所・客員研究員、一般社団法人クリエイティブ思考協会共同代表理事、デザイン事務所Cauz(コーズ)代表
1983年生まれ。慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科修了。バンクーバーフィルムスクール デジタルデザイン学科卒業。卒業後大手広告代理店 BLAST RADIUS(カナダ)に勤務。帰国後デザイン事務所 NOSIGNERに加入しサイエンスコミュニケーション、災害支援など、社会課題解決プロジェクトに参加。2011年デザイン事務所Cauzを設立、広義のデザインの枠を超えて、街づくり、中小企業の支援、起業家支援、社会課題解決などへのデザインの適応を行う。現在慶應義塾大学大学院システムデザインマネジメント研究科に在籍中。龍志拳友會中国拳法連盟特別顧問/酔拳師。その他著書に“「アイデアが出なくてもう無理!」と思ったら読む本 ニューロン発想法”がある。前野マドカ
Madoka Maeno
EVOL株式会社代表取締役CEO、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科附属システムデザイン・マネジメント研究所研究員
国際ポジティブ心理学協会会員。サンフランシスコ大学、アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)などを経て現職。著書に 『月曜日が楽しくなる幸せスイッチ』(ヴォイス、2017年)があり、月曜日が待ち遠しくなる思考法を身につけるワークショップや、幸福学に基づいた経営のコンサルティング・研修などを行っている。また、夫との共著『ニコイチ幸福学 研究者夫妻がきわめた最善のパートナーシップ学』(CCCメディアハウス、2019年)、『なんでもない毎日がちょっと好きになる そのままの私で幸せになれる習慣』(WAVE出版、2020年)、『家族の幸福度を上げる7つのピース』(青春出版社、2020年)、『日本のデュアルキャリア・カップルはどうすれば幸せになれるのか』(DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー論文、2020年)もある。関連論文
前野隆司,前野マドカ,保井俊之,ウェルビーイングを陽に考慮したシステムデザイン方法論-第1報:設計論の基本概念とその適用領域-,日本システムデザイン学会誌,Vol. 1, No. 2, 2021年8月(出版準備中)
保井俊之,末吉隆彦,磯崎隆司,飛鳥井正道,山川麻美,江上広行,本條陽子,前野隆司,主観的ウェルビーイングを向上させる地域通貨の社会システムデザイン―偏相関分析による貨幣使用と主観的ウェルビーイングの直接的相関要素の特定を通じて―,日本システムデザイン学会誌,Vol. 1, No, 1, 2021年2月, pp. 43-57
坂倉由季子,保井俊之,当麻哲哉,前野隆司,Generative Dialogue設計方法の提案及び有効性の検証,支援対話研究,第5号,2018年7月,pp. 13-30
高尾真紀子,保井俊之,山崎清,前野隆司,地域政策と幸福度の因果関係モデルの構築-地域の政策評価への幸福度指標の活用可能性-,地域活性研究,Vol. 9,2018年3月
保井俊之,末吉隆彦,飛鳥井正道,岩波宏,山川麻美,前野隆司,ありがとう最大化ともうけ最大化の対話原理の比較研究(第1報)―協創型ビジネスゲームにおける幸福度・ポジティブ/ネガティブ感情・人のふるまいの関係解析―,支援対話研究,第4号,2017年3月,pp. 17-38
前野マドカ,前野隆司,櫻本真理,“ハッピーワークショップ”の幸福度向上効果,支援対話研究,第4号,2017年3月,pp. 3-16
中村一浩,保井俊之,菊野陽子,林亮太郎,前野隆司,対話(ダイアローグ)とデザイン思考を用いた人材育成・コミュニティ形成・事業創造:OIC (Obuse Incubation Camp) /OIS (Obuse Innovation school) の試み,地域活性研究,Vol. 8,2017年3月
坂倉杏介,前野隆司,加藤せい子,林亮太郎,三田愛,保井俊之,インプット・アウトプット・アウトカム評価-都市における共助・協創のための縁づくり・場づくり支援NPO活動の業績評価手法の提案及び有効性検証-,関東都市学会年報,第17号,2016年3月,pp. 78-86
保井俊之,坂倉杏介,林亮太郎,前野隆司,DSMとCMMを用いた地域活動のつながり可視化・構造化モデルの提案,地域活性研究,Vol. 7,2016年3月
前野マドカ,加藤せい子,保井利之,前野隆司,主観的幸福の4因子モデルに基づく人と地域の活性化分析―NPO法人「吉備野工房ちみち」のみちくさ小道を事例に―,地域活性研究,Vol. 5,2014年3月,pp. 41-50
坂倉杏介,保井俊之,白坂成功,前野隆司,「共同行為における自己実現の段階モデル」による「地域の居場所」の来場者の行動分析:東京都港区「芝の家」を事例に,地域活性研究,Vol. 4,2013年3月,pp. 23-30
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